【OpenDraft/c.3】『No.1 in HEAVEN』Vol.2レビュー
「大甲子園」なるバンドのライブ映像から始まる。フツーのライブハウスでの最前列映像と思いきや、ステージからパンすると…あれ?みたいな。しかも対バンがいたという(控室どこ?)。♪鼻のデカいヤツはチンポもデカい〜を延々リピートするこのノリはDVD全体を覆う空気でもあり、これをトップに持ってくるのが安田理央氏のセンスの良さである。続く安田氏の絆創膏フェチっぷり全開な“全裸ナースもの”短編、そして例によって作者自ら声で出演の「いぬちゃん」。これもまた「直接的ではないけど(キーワードとして)エロい」という、このDVDの方向性を象徴する作品群である。そういう“ビミョーなごった煮感”みたいなものこそ狙いであり、絶賛される理由であり。それについていけない人はしんどいだろうな。
続いて「No.1 in HEAVENナイト」でのとみさわ昭仁氏“ど〜じん誌コレクション(w/ハンター大藪春彦の軌跡)”トーク。ウチの下品な笑い声も入ってますねスイマセン。冒頭に引用したくだりとか、良いこと言ってるなぁと今更気付いてどーする(苦笑)「価値があろうがなかろうが“こういうくくりで、どうだ”って見せると、そこにコレクションが生まれる」という言葉に、アイドル系DJイベントでスピンしてる知人を思い出した。自分の中に確固たるモノを持っているか否か、それを上手に表現できるか。そこがこれからの時代を生き抜くためのポイントなのかなぁ…と改めて(でもそれが難しい)。
続く実録出版提供の映像、今回は“ショートコント(?)3連発”な趣。ディテールに気ぃ遣ってほしかった気もするが、そこはツッコむ場所ではないので深くは述べない。工藤監督らしいねちっこい描写や後半になるにつれグダグダ気味になる女医役の人(結衣美沙さん)の演技も面白いが、個人的にはナース役の人(倖田李梨さん)の儚げな佇まいがグッときた。
そして“ナゴム系コピーバンド”征露丸Xのライブ映像。元ネタはこれの後半。安田氏がナゴムどストライク世代なんだろうけど、悲しいかな同い年なのにウチは典型的おニャン子世代だからなぁ…ナゴム持ってるけど札幌で学生やってた頃に狸小路の外れにあったインディーズ専門店?で「高木ブー伝説」(と鈴木博文「Wan-Gan King」)買っただけですスイマセン(むしろ後者のついでに買った気も…20年以上前の話だ!)。なので簡易onちゃんにむしろ反応。嗚呼一般人(どこが)
最近の中綴じ漫画雑誌の中面グラビアにあたりそうな安田氏的着エロ動画(微妙に見えてるがウリではない)をインターミッションに…キタ!竹熊健太郎氏が語る「自販機本編集者時代のエピソード」。表紙がエロけりゃ何やってもいい、編集長が面白いと思えば何やってもいい、マーケティング思想まるでなし!なんて素晴らしい!天国みたいな環境じゃないか!
…まぁ、何にせよある種のムーブメントが立ち上がるとき、そこには“よく分からないけど面白い”というグルーヴがあったことにいつも後から気付くのだ。それを忘れないためにこのDVDマガジンは存在し、そして称賛の声があちこちから上がるのだ。
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